HSPが子育てするということ。母親は「タフ」でないといけない?
HSPの在宅ワーカーみずにゃんです。
私には5歳娘と2歳の息子がいます。自分がHSPだと知ったのはつい最近のことなので、「HSPのわたしに、子育てできるだろうか」といったことは思わずに産みました。
・・・が、もし自分がHSPだと知っていたら?
非HSPよりも多くの休憩が必要で、大きな声やマルチタスクが無理な気質なんだと分かっていたら、もしかすると子育てなんて無理かもしれない!と思っていたかもしれません。
- HSPの私に子育て、できる?
- HSPの子育て、実際はどう?
- 子育てにはHSPに苦手なものがたくさん?
- 子だくさんには、なれそうにない
- HSPの子育てはリスクあり?
- できるだけ無理をしない環境、が理想
- さいごに
HSPの私に子育て、できる?
情報化社会のおかげで、「自分はHSPだ」と若いうちに知る人も増えてくると思います。それはとても良いことだと思います。
でも、その事実だけを知った場合。つまり自分がHSPだということを分かっただけで、「その気質との付き合い方」や「HSPならではの困難への対処法」を知らない場合。
HSPの自分に子育てなんてできるわけないっ!と考える人もいるのではないかな?と思いました。そこで今回はバリバリHSPの私が子育ての本音を書いてみたいと思います。
HSPの子育て、実際はどう?
もし、育児が向いているか向いていないかという問いに答えるとしたら・・・
向いてないと思う
です。
まず娘の出産後も息子の出産後も、産後うつになりました。これはホルモンが大いに関係していると思いますが、HSP気質も拍車をかけたと思います。特に1人目である娘が生まれたときの衝撃といったらなかったです。
「このとても弱々しい生き物を死なせないこと」という大仕事に対して、恐怖に飲み込まれそうになりました。というか飲み込まれてた完全に。
2人目は多少大丈夫かなと思っていましたが、まったく大丈夫じゃなかったです。笑
デ、デジャヴ・・・って感じでした。
2回とも心療内科のお世話になりました。
子育てにはHSPに苦手なものがたくさん?
子育ては、HSPの多くが苦手としているマルチタスクが求められる場面が多々あります。というのも、子どもは着替え1つとってもえらく時間がかかる生き物であり、育児と同時に家事や雑務をこなしていかないと何もできずに1日が終わってしまうためです。(何もできない日があってもよいんですが、家事ってどうしても発生する)
2人以上になるとあっちからもこっちからも「おかーさん!」と声がかかる。1人に集中すると1人が拗ねるため同時にケア→爆発しそうになる。
あと休息の時間をとるのが難しいです。特に赤ちゃん期はかかりきりで、夜も授乳や夜泣きで起こされる・・・。HSPに特に必要な「静かな1人の時間」がありません。
そしてささいなことでもすぐ動揺する私にとって一番きついのが子供の体調不良やケガ。熱がなかなか下がらないとか、どっかにぶつけて口を切って血がドバーとか。もちろんHSPに限らず動揺すると思いますが、その度合いが激しいと自分でも感じます。
子だくさんには、なれそうにない
ゆえに、私は子だくさんにはなれないと思います。
HSPの人もそれぞれなので、子だくさんのHSPの方だってもちろんいるでしょう。でも私には無理そうです。
今でさえ子どもたちの体調不良にいちいち大げさに動揺してしまうので、それが3人分4人分とかなったら神経が持ちそうにありません。3人以上のお世話をするのもキャパオーバーになると予想されます。
保育園や知り合いに子だくさんの人いますが、やっぱりタフで強いです。良い意味で細かいことなんて気にしない。
もちろん、それぞれ大変さや悩みを抱えていることは言うまでもありません。でも子だくさんは肝っ玉母さんじゃないとやっていけないと思います。
私は人口の20%と言われるHSPのうち、さらに30%のHSP/HSS気質(外向型で、繊細な反面刺激も強く求める)です。そしてHSP/HSS気質の特徴としてよくあるように、人に囲まれていたり新しい人と出会うことを好みます。
だからか分かりませんが、私は「家にたくさん人がいる」ということ、その賑やかさや色々な個性を間近で感じられることにとても惹かれます。
なので本当のところは、子どもは3人4人が理想。ただし自分の性質・性格、あと体調的なことと相談すると・・・今が限界かなと思います。
HSPの子育てはリスクあり?
とここまで書いていくと、やっぱりHSPが子育てって相当な覚悟がいるのでは?と思ってしまうかもしれません。
正直、工夫次第でどうにでもなる!と言えないことも多いです。
でも総合的に、子育ては楽しいです。単純に可愛いというのももちろんあるのですが、小さな生命のきらきら感や想像力は、ともに過ごすこちらの感性を大いに刺激します。
さらに特にこちらが何もしていなくても面白いことをどんどん持ち込んできてくれます。HSPの「感性」という観点からみると、子育てはかなり面白い部類に入ると思うのです。
またHSPは共感力が高いので子どもの繊細な気持ちに寄り添うことができる。これも子育てにおいては非常に大切で素晴らしいことです。私はHSPにしては共感力低めなので、できているか微妙なところだけど・・・。
もうひとつ、HSPの特徴として「想像力が豊かで色々なアイディアを思いつく」というのがありますが、それは子どもとの遊びにおいても発揮されます。
こんなことをしたら面白いんじゃない?!というアイディアがたくさん思いつくし、それを子どもと同じ目線で楽しむことができます。これはメリット以外の何ものでもないです。
こんなわけで、HSPだからこそ一層キツイこともありますが、HSPだからこそ一層楽しめることもあるんです。
というわけで肝っ玉母ちゃん的な「タフ度」でみると非常に残念なHSPですが、よいところもあるよ、ということが伝われば嬉しいです。
ちなみに非HSPでもHSPでも同じだと思いますが、育児に慣れるにつれて、つまり経験値が上がるにつれて肝っ玉母ちゃん度は自然と上がります^^こんな私でも多少はそうです。
できるだけ無理をしない環境、が理想
ただし、HSPのよさを感じられるのも心に余裕があってこそ。
夫がまったく育児にかかわらなくて実家も遠く(あるいは頼れない)、友人もいないところで育てていく・・・といった環境では、非HSPでもそうなるように、いっぱいいっぱいになってしまうかもしれません。
可能であれば、親でも親戚でも友人でも、頼れる人が近くにいるところで子育てするのが理想です。
夫にはHSPのことをよく理解してもらったうえで、できるだけ育児にかかわってもらう。一時保育や地域のファミリーサポートも利用する。
仕事もするなら、決して詰め込みすぎない。(これは自分自身にも言い聞かせております・・・)
できるだけ神経をすり減らさない環境をつくりたいですね。人には本っっ当に頼ってよい、否、頼る「べき」だと思います。
休息の時間がとれないことについては、瞑想などのマインドフルネスがいいんじゃないかな?と思い始めたので取り入れてみた結果をまた追記でもできればと思います。
さいごに
さっきも書きましたが、子どもは単純に、文句なしにかわいいです。
子育ては一筋縄ではいかないし、何より仕事が苦しいので、今は「楽しさ」が埋もれがち状態ですが、これからもっと自分の生きやすさについて模索して、もっと楽しく子育てしていきたいと思います。
そしてそれを何かしらの形で同じHSPの人に還元できたらと思います。
がんばるぞ!!
《おわり》